オッサン的 批評

定年へのカウントダウンが始まりました。趣味を見つけようとブログを始めました。

映画”私の男” ⓶ 『赤い二人』 壁を超えてしまった二人

映画”私の男” ⓶


調子に乗って 2回目です。
もし 前回を読んでいない方でお暇な方居ましたら
前のブログ 映画”私の男” 黒い海、父はもういない をご覧ください。

 

奥尻地震で被災した竹中花二階堂ふみ(子役 山田望叶)は、
腐野淳五(浅野忠文)の養子に成ります。
二人で車に乗り、被災地を離れるシーン
車の中で花は家族を飲んだ海を思い出し泣き出してしまいます。
花の震えを手を握り締め淳五
今日から俺は、お前の物だ」と決意を固めます。
これが二人の初めての『ふれあい』です。
その後二人は新天地 紋別『ふれあい』を深めていきます。


www.youtube.com   素晴らしい動画です。掲載させていただきます。


ここで北海道民であるオッサンから紋別の紹介をして置きましょう
紋別は北海道北部にあり目の前にオホーツク海が広がる漁業と酪農の町です。
名前の由来はアイヌ語「モぺッ」静かな所から来ています。
気候はというと夏は暑く、冬は超寒い!
は南からの風が石狩山脈や北見山脈を越えてくるため
ご存じのフェーン現象でかなり暑くなります。 
特に夜も25度以上(熱帯夜)にもなる日があります。
そして、冬の寒さは尋常ではありません。
まあ 北海道だから寒いのは当り前ですが、
12月から3月まで最低気温がマイナス20度と言う日が続きます。
特に流氷が迫ってくる、 流氷初日(例年1月頃)から急に寒くなり
例年2月には流氷が接岸します。
この映画でも主人公らが流氷に乗るシーンがありますが、
実際に乗っても割れることはありません
但し 落ちたら死に至る事もあるため 乗らないようにしてください!
ちなみに流氷の下にはクリオネちゃんがいるみたいですよ
オッサンも水族館でしか見たことはありません・・
紋別にある流氷科学センターで見ることが出来ます。


www.youtube.com まるでエンジェル! 一度は見たいですね!!



また、『流氷鳴き』とも言われる。
流氷と流氷のぶつかり合う音、摩擦音も映画で聞く事も出来ます。 
日常では聞けない音を聞けるのも映画の楽しみ方だと思います。

冬の紋別に一度遊びに行って見てください
もちろん薄着では絶対行かないようにww


サテ 新天地での花と淳五は・・・
花は中学生になっています。
眼鏡をかけ 犬?猫??の耳当てをしており、学校指定であろう青いジャージを履いています。 
まだ あどけない「少女」と言う見た目なのですが、
時折その発言は大人のようでもあります。
きっと あの奥尻地震が遠因に成っていると思います。

淳五海上保安官ロスケ露助)から日本の海を守っています。
ちなみにロスケはロシア人の事で内地の人はどうかわかりませんが、
北海道ではオッサンより歳上の人はそう呼びます。
第二次世界大戦が終わってから、既に日本が降伏してから
北海道へ向かって攻めてきたズルい奴という意味も込めロスケと蔑んで呼んでいると
思っているのはオッサンだけでしょうか?

二人の年齢は花15歳、淳五は30代前半でしょうか?
親子と言うより年の離れた兄弟に見えるのではないでしょうか?
花は頼れる存在として淳五を見つめ、慕っています。
その目は遠くから歩いて来る淳五を誰よりも早く見つけることが出来ます。

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「お帰り~」両手を大きく振りジャンプしながら叫び
冬の紋別の坂を駆け下りる
滑る雪の上を転げるように駆けて行く
淳五は、全く花の方を気にするでもなく、タバコを燻らせ、ゆっくりとその長い足を動かしている。
花だけにわかる特徴的な歩き型
やっぱり淳五だ!!
そう確信するともう一度
お父さんお帰り~」とまたジャンプを繰り返す。
白い息を弾ませさらにスピードを上げ駆け下りる花!
やっとそれに気づいたのか? 
淳五は顔を上げると無音で口だけを動かす。
誰にもわからない会話を二人で交わす!

やっと声の届く位置まで来た花は呼吸を整えながら
「お帰り ジュンゴ」笑みを浮かべる。
「ただ今 花」そう小さくつぶやくと
どちらからという事なく手を握り合う
幼いころ、あの暗い海から逃げ出した
車の中でその手を握ったように!

二人は並んで歩く 
ジュンゴのスピードに合わせ、花の足は回転率をあげる。
「お帰り・ただ今」以外の言葉は発していない。
ただ、見つめあいゆっくりと確実に家路を急ぐ

坂の上まで来たところで
「キスして!」とせがむ花
「ここでか?」とあたりを見回すジュンゴ
白い雪以外誰も見る人はいない
淳五はゆっくりと口を近づけ、触れ合うだけのキスをする。

だが、そのキスでは花は満足していない。
もう一度 くちびるダケを動かす。
もう一度 淳五は辺りを見回すと熱い口づけをする・・・

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次の日の朝、二人は朝食を食べている。
花はご機嫌だ!
何日かぶりの淳五の手料理を味わっている。
今日は早く帰って来よう!
そう心に決めるともう一度、朝食をほおばる。
突然の電話淳五は手を伸ばすと一瞬で表情が変わる
「また ロスケか!」
その一言で、は今日、帰ってもジュンゴはいないことを悟る。
無言で電話を切る淳五
たちまち不機嫌になる花 
学校へ行こうと立ち上がろうとする。
それを後ろから抱きすくめ止めるジュンゴ
軽く抵抗をし「辞めて ブラウスがしわに成るから」そうつぶやく
ジュンゴは気にせず、胸を触り くちびるを求める。
顔を背ける花
軽く抵抗は続けているが、もう感じでいる。
いや、最初から待っていたのかもしれない・・
今 愛し合わなければ 今日はもう帰って来てもいない
明日もあさっても愛し合えないだろう
そう思うと重ねられたくちびるを自分から吸いに行ってしまう・・
体勢を入れ替えると舌を絡ませる
もう我慢できない・・
自分からブラウスのボタンを外す。
ジュンゴの手はスカート脱がせようとしながら
口はくちびるを離れその長い舌で花のあご、うなじへと降りて来る
やがて まだ ふくらみの小さい 胸へと・・・

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あ~なんかエロ小説に成って来た。
実際 この後二人は親子という枠を破り、
男と女の行為を始めます。

しかし、この越えてはいけない行為の最中、
突然 血がポタリ・ポタリと滴ってきます。
気にせず、行為を続ける二人
やがて 血は大量に降り注ぎ二人を朱に染めます。

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この描写? 『赤い二人』の描写は何を意味するのでしょう
たぶん、この訳の分からない描写が気持ち悪く、
嫌悪感を抱いてしまい 
この映画を嫌いに成った視聴者いたと思います。
まあ~実際 やってる行為は近親相姦だし 
気持ちわる! っとオッサンも思います。

ですがこのキモイ描写こそ!
熊切監督の素晴らしい描写かと思います。
きっとこの血は超えてはならぬ壁!
血の壁を越えてしまった
二人の罪同じ罪を背負った二人の報い
なのでは無いでしょうか・・・

う~ン
『白い海』に行く前にすでに2500字も超えてしまった。
もう 眠くなってきたし 更にもう1記事増やそうww

そういうことでこのブログタイトルは、
「白い海」 改め
『赤い二人』 壁を超えてしまった二人 
にします。

 

 最後まで読んでいただきありがとうございます。
拙い文章ですが、一所懸命書きました。
もし 人名などの誤字脱字ありましたら指摘してください。(すいません。)
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