オッサン的 批評

定年へのカウントダウンが始まりました。趣味を見つけようとブログを始めました。

映画”私の男” ③白い海 ジュンゴは私のすべてだ!!

私の男 ③ ”白い海”

さて、第3回目です。
こんなブログに3回連続読んでくれた方 
本当にありがとうございます。
まだで読んでみたい希少な方いましたら是非!!

①私の男 黒い海

kamiou.hatenablog.com⓶私の男 赤い二人

kamiou.hatenablog.com

さて、この赤い二人の関係を目撃してしまった男がいる。
男は花の遠縁にあたる 大塩である。
大塩は花が被災した奥尻地震の後、
淳五が花を養子にしたいと申し出たのを執拗に反対した
なぜなら、淳五の過去を知っているからである。
映画では詳しく述べられていないため 小説を読んでいないオッサンも
正確には分からないが原因は親殺し?
何故? どのように??の部分が全くである。
これはひどい
この映画の核!キモ!! 
これを描かなったのは熊切監督の大きな間違い
それゆえにさらにわからない話と成っていて非常にもったいない!!

又、彼は淳五恋人の小町と一緒に成るように願っていた。
しかし その夢は破れる。
小町は、”赤い二人”を目撃しなくても察したのであろう
心だけで無く 身体も繋がっていることを・・・・

とにかく、大塩は”赤い二人”の情事を目撃した。
しかし そこで踏み込むような野暮な真似?はしなかった。
後日、花の里親を探し そこに行くように花に勧める。
もちろん 花は拒否!
それは無理も無い事だろう
花にしてみれば奥尻地震で最愛の家族を失い独りに成りジュンゴにあった。

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寂しさを埋めるため 淳五の手を握った。
頼れる存在が欲しく 淳五の背中を見つめ続け、
安堵感が欲しく   淳五に口づけを欲し、
最愛を得るため    ジュンゴに身体を許した。

そんな最愛のジュンゴから離れるなんて花には出来るハズも無い

それでも食い下がり説得を重ねる大塩。
聞こえないふりをして逃げる花
追う大塩!

いつしか二人は冬の寒い紋別の浜辺へ
極寒の浜辺には流氷が接岸している。
流氷の声が聞こえる。

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更に大きな声で呼び止める 大塩!
は一瞬ためらうも流氷へと飛び移る。
以前にも書いたが流氷の下は極寒の海
遥かなた、シベリアから流れ着いた氷


北の悪魔の声が次第に大きく聞こえる。

足の悪い大塩も無理をし飛び移る。
花を助けたいその一心で!


更に次の流氷へと飛び移る。
自分が進んでいる道が破滅に向かっている事ぐらいわかっている。
それでも行くしかない
もう後になんて戻れない
ジュンゴと割かれるくらいなら流氷の下だって構わない!


また ひとつ先の流氷へと飛び移る。
「危ないから帰っておいで」懇願し追いかける
逃げるうちにとうとう先端の流氷へとついてしまった。
目の前は”白い海”
花はその先を見つめる。

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頭に浮かんだのはあの奥尻の黒い海
”黒い海”から生還したのは、花独人だった。
もう独りには成りたくない!
あんな惨めな思いはしたくない

ジュンゴは私の男だ!
誰にも邪魔なんかさせるものか!!
二人だけの秘密なんだ!
誰にも引き離されたくなんかない!!

呑まれて消えればいい!!

そう叫ぶと 反対側の氷を蹴る
ジュンゴは心が欲しいだけ!!
もう一度蹴る!!
私は包まれたかっただけ!!
蹴る足に力が入る!!
全部、消えればいい!

流氷に亀裂が入る。
しちゃいけない事なんてしていない
同じ血が流れている。
ジュンゴとは血がつながっている。

爆発した感情を右足に籠める!!

嘘の無い気持ちで繋がっている。
愛で繋がっている!!

神が許さなくたって私が許す。
ジュンゴは私のすべてだ!!
ジュンゴは私の男だ!!

気が付くと大塩を乗せた流氷は沖へと流されている。
振り向くと花の乗っている氷も流されている。

突然、黒い海が目の前に広がる。
私は戻れたんだあの黒い海を!!
絶対戻れるはずだジュンゴの元へ!!

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白い海へ飛び込む!
夢中で手足を動かす。
冷たい水が花を包む
9歳の花に戻って泳ぐ!
海中でメガネが落ちる。
見えなくたっていい!!
私は戻る ジュンゴの元へ
私にはわかるあの人の匂いが
私にはわかる ジュンゴと私は繋がっている
私の男が助けてくれる。


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白い海から生還した花は中学を卒業。
逃げるようにジュンゴと一緒に東京へ
誰も知らない街、誰も知らない土地で
二人だけの時が流れる。

やがて ここに田岡が現れる、眼鏡を持って
ここで①に書いた”豚のエサ”の件へ
先にも書いたがこの事件は、この映画なら無くてもよい
オッサンは思うのですがどうでしょう?
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この映画は花とジュンゴの禁断の愛
近臣相関に至る心を描き、その最後を魅せれば成立する。
あとは全て”豚のエサ”だww

そしてラストへ
花はその美貌からある男と婚約する。
ジュンゴとは違った 裕福で紳士な男
それを品定めする淳五!
このシーンも一見するとキモイと受け取る方も多いだろう
実際キモイのだが、淳五ならそうしてもおかしくない
そんな気がするのはオッサンだけでしょうか??

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そして、謎の食事シーン
結婚式を明日に控え、花と婚約者は着飾ってレストラン
この時の花二階堂ふみとてもきれいだ
眼鏡をかけ、耳当てを着け、上着は制服、下は青い指定ジャージ!
少し頬が赤い そんな田舎娘の花はもういない!

スラっと伸びた足に、ドレス、長い髪が似合う、コンタクトの女性
それが今の華 都会で生きる一輪の華

ジュンゴとの関係はまだ続いているのだろうか?
きっともう何年も身体の関係は無いだろう

このお似合いの二人との食事に遅れて来るジュンゴ
この時の為に買ったのかは定かではないが、
おそらく一着しか持っていない安物のスーツを着ている。
足はと言うと革靴に裸足! あいにくの雨で濡れている。
白いワイシャツだけがきれいだ!
昨日、花がアイロンをかけたのだろう
ごみ箱のような家、押し入れに死体のある部屋を抜け出し
ジュンゴやっては来た。

改めてお礼を述べる婚約者、もちろんジュンゴは聞いていない
この日の為のワインを選ぶ婚約者ジュンゴはタバコを吹かす。
花を幸せにすると誓う婚約者が見ているのはジュンゴだけ
ナイフとフォークでフランス料理を食する婚約者
その横で二人は足を絡ませ、語る、
あの二人だけにわかる無言の言葉を・・・

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この三話もある話を最後まで読んでいただきありがとうございます。
拙い文章ですが、一所懸命書きました。
もし 人名などの誤字脱字ありましたら指摘してください。(すいません。)
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