オッサン的 批評

定年へのカウントダウンが始まりました。趣味を見つけようとブログを始めました。

ヒミズ オッサンが語る 三つのラスト

映画 ヒミズ  オッサンが語る 三つのラスト

データ 

2012年公開
監督 園 子温
原作 古谷 実
PG 12 
興行収入 2億円

キャスト

住田 祐一  染谷 将太
茶沢 景子  二階堂 ふみ
夜野 正造  渡辺 哲
まーくん   諏訪 太郎
藤本  健吉   川屋 せっちん
金子       でんでん
茶沢の母     黒沢 あすか
田村 圭子      神楽坂  恵
田村 圭太      吹越 満
みき      吉高 由里子

あらすじ

2011年 東日本大震災で被災した貸しボート屋を営む 中学生 
住田 祐一(染谷 将太)の父母ともに蒸発していたが父親のみ帰って来る。
住田は父に虐待を受ける。 住田の夢は中学を卒業し平凡な貸しボート屋を営むこと そんな住田を慕う 茶沢 景子(二階堂 ふみ)もネグレストを受けている。
住田の周りには被災しテントで暮らす夜野 正造(渡辺 哲)らがいる。
虐待に耐え切れなくなった 住田は父を殺してしまう。 

住田はその罪から逃れるため・・・

 

 

オッサン的映画批評

オッサンが語る 三つのラスト

①妊娠

②貸しボート

津波

 

この映画は2011年 東日本大震災の最中にクランクインされた映画で鬼才 園子温監督が被災地での撮影に臨み ラストは被災者及び日本人、全てにエールを送る形で締めくくられている。

ちなみに原作 同名マンガの作者は古谷 実(「行け!稲中卓球部」で有名)とは大きく異なっているのも園子温監督がこの東日本大震災に大きな影響を与えられたと思います。

園子温監督といえば映画「冷たい熱帯魚」で衝撃を受けた人が多いと思います。オッサンもその一人です。

さて ヒミズ 映画版」を見られた方は分かると思いますがそのラストはあまりにも唐突というか雑でここまで来て コレカ! エールを贈りたい気持ちはわかる(実際オッサンが監督でも贈りたい)が、もうちょっときちんと撮ろうよ! と思った方も多いと思います。 そこでオッサンが3つのラストを考えてみました。
文才があれば小説風にするのですが力ない為 筋書で・・・

①妊娠

住田が自首する前の晩 住田は悩みに悩みます。 全く寝ることもできない そんな時住田の子供のころから話を一人聞いてくれる少女がいます。もちろん 茶沢です。
ここからはお決まりの最後の夜的な軽いベットシーンへ・・・
翌朝 住田の自首を茶沢が泣いて見送り ラストシーンへ移動 

ラストは塀の中での面会 茶沢のお腹には子供がここで『がんばろう!』で終了
まあ 単純でありがちなラストですがこれならお話はきれいに繋がるかな??と思います。 設定的に中学生 15歳の妊娠が厳しいなら 年齢を最初から高校生にすれば大丈夫 中学生から始めても自首する前の葛藤を何日間から3年間に増やしてもOKだと思います。
ただ もう一つ設定上大きな問題が、それは茶沢の親 借金の事もあり茶沢を自殺へと追い込もうとする親 このため もし 「妊娠したから一人で産む」と言っても認められず 首吊りではなくギロチンされそう! そこで 金子 (でんでん)が登場し住田のために一肌脱いでもらい『住田がよー ムショから出てきたら払うって言ってんだから 俺も待ってやるよ! だから お前らも待て!』と脅してもらうなんてどうでしょうか?

他にも夜野らが知恵を出し合いクラウドファンディングを使うなんてのも面白いかも それこそ 日本中から『ガンバレー!』

 

②貸しボート

こちらの方は住田が自首後、塀の中にいるシーンを何枚かカットで映してから出所のシーン
出てきたところを夜野らが取り囲む 『住田さ~ん 見てくださいョ』できれいになった『住田貸しボート店』もちろん 店先では今日も茶沢が受付をしています。 

「私たち頑張ったんだよ~~!」「今日からは住田君も一緒だよ!」となって住田は涙する。そして劇中でもあった冷たい熱帯魚出演メンバーによる踊りで締めくくる!

これなんか 全くありがちなんだけど感動は産むと思います。

津波

実はこの津波の映画を園子温監督に撮って欲しかった。 被災後の映像は劇中でイヤという程、出てきますが被災の瞬間! そしてあの津波! これを避けて東日本大震災は語れない!
地震から時間経っていないだけに色々批判はされるだろうが、それを真っ向から撮って欲しいです。 きっと撮りたかったのではと思います。 あれだけの津波を見せられたら表現者としては絶対に撮って見たかったとおっもいます。 もちろん そう思ったからこそ、被災後の出来事に舞台を変えたのだと思います。

どういうふうにするかと言うと自首を決めた朝 また地震が起きる。 住田や茶沢、テントの住人たちは湖畔へと逃げる。 そこで津波! 大きな津波が父を埋めた場所を直撃し何事も無かったように静かになる。 死体はもちろん 海へと流される。

死体無き殺人 これでは住田を裁くことはできない これも神さまの思召しという事で住田はこれまでの自分の行いが間違いだと悟り、一所懸命 仕事に打ち込む で 茶沢が「ガンバレー!」と叫んで ハイッ 終了

きっと園子温監督もこれを取りたかったのではないだろうか? もちろんミーティングなどでこの案を出したら絶対却下になるだろう それを見越してのあの締り無いラストになったのではないだろうか?

まあ オッサンの考えることだから皆さん あんまり怒らず読んでください

最後まで読んでいただきありがとうございます。 拙い文章ですが、一所懸命書きました。 もし 人名などの誤字脱字ありましたら指摘してください。(すいません。)  
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では、本当にありがとうございました。!

 

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