オッサン的 批評

定年へのカウントダウンが始まりました。趣味を見つけようとブログを始めました。

映画『暗いところで待ち合わせ』3人の暗闇でもほんとうに暗いのは!

暗いところで待ち合わせ
データ

公開 2006年
監督    天願大介
原作者 乙一
上映時間 129分
キャスト
本間ミチル     田中麗奈  盲目  モウセンゴケ
大石アキヒロ チェン・ボーリン 孤独な中国人 印刷会社勤務
二葉カズエ  宮地真緒 ミチルの小学校からの友人 ひまわり
三島ハルミ  井川遥  ミチルの隣人 ウェイトレス
ミチルの父  岸部一徳 ミチルと二人暮らし 会社員
松永トシオ  佐藤浩市 印刷会社のリーダー的存在 
あらすじ
交通事故で光を失った本間ミチル   ( 田中麗奈)は父、役名無し? (岸部一徳)と人暮らし。父はミチルの世話をする優しい存在であったが突然事故死をしてしまう。チル全盲だが『家の事なら全てできる』と一人暮らしを始める。 外界とのつながりは、友人の二葉カズエ宮地真緒)だけ。 ある日、ミチルの家から見える駅のホームで松永トシオ佐藤浩市)が何者かに押され転落、電車にひかれ死亡する。 目撃者の証言では、駅のホームにいたのは、松永大石アキヒロチェン・ボーリン)の二人。 大石は目の見えないミチルの家へ音を立てないように忍び込む。


オッサン的映画批評
暗いところで待ち合わせ 三人の暗闇(でも本当に暗いのは!)
①本間ミチル     田中麗奈
⓶大石アキヒロ チェン・ボーリン
③二葉カズエ  宮地真緒

何年か前にオッサンもこの小説を読んだ記憶はあるのだが、思い出せたのはタイトルと暗闇で大石アキヒロが膝を抱え込み、息を殺して座り込み、ギョロ目で本間ミチルを見つめているシーンだけと相変わらず記憶の無さに呆れてしまうww
普通見ているうちに「あ~知ってる!」「そうそう!」と思い出すはずなのだが、本当に忘れているのか? それとも原作とは大いにかけ離れているのか?は、そばに原作が無い為、わからずじまい ただ、乙一なので結構内面描写があるとは思うがあまりなく、映画ではそれが表現しづらいかったのだと思います。

①本間ミチル    田中麗奈
サテ、映画はというと全盲(強い光は見えるらしい)の女性役を演じる  田中麗奈のうまさと可愛さに見とれているうちに終わってしまった。 健常者以上に家の中では振る舞える(階段を駆け上がる!!)が外界に行くとそれが全くできなくなってしまうのはやはり、まだまだ日本が優しさが少ない国だからか? 父が夜、一所懸命、点字で手紙を書いているシーンではミチルが愛されているのを感じる。しかも誕生日プレゼントが音の出るオルゴールと時間を知らせるペンダント型の時計、ほんとうに子供の事を考えているのだと思う ミチルは母がいなくとも父がいればこの家で暮らしていけるなら本当に幸せだったと思う。 目はもちろん闇の中だが心は明るかったと思う。 父が死に一人闇の中に置き去りにされたミチルの前に現れたのは殺人容疑者の大石 ここから奇妙な二人暮らしが始まる。
⓶大石アキヒロ チェン・ボーリン
大石は職場で中国出身だからいじめられているように思っているが、残念ながらそうではなく自分の性格のため、日本人はそんなことではいじめはしない。しかも上司に少しいじめられたくらいで殺人を考えるなんて、短絡的な思想自体がすでに心は闇の中だ。
疑われ、逃げる途中でミチルが目の見えないのを思い出し、部屋に入って来るのも自分勝手。 見つからないように身を潜めているだけで風呂などを覗いたりするシーンなどが無いのもこいつの性格からしてありえないだろう、殊更良い人に見せようとする監督気にくわない! もっと内面を出していじめから耐えるシーン、葛藤させて覗かない思想に至るシーンなどしないからポエムにしか思えない

食事を出され声を発せず食べるシーンも音の演出や表情で魅せるなど出来なかったのか? ここは不思議な連帯感を出すところではないだろうか?
監督批判をさらに続けると三島ハルミ井川遥)がなぜ殺したか?も分からず、どうして結婚するという妄想に至ったかも全く見えない ミチルを監視しているシーンも無い せっかく、いい女優使っているのだからその闇、見せてこそ映画だろ!もったいない

③二葉カズエ  宮地真緒
監督批判はここまでにして、キャスティングは良いと思う 白い肌の田中麗奈と比べ、日焼けした黒い肌の親友二葉カズエ宮地真緒)は良かったと思う モウセンゴケとひまわりの対比は絶品!! 協力的な友人で未来まで心配している様を見せているのは心から目の見えないミチルを思っているのが伝わって来る。 願わくば電話の対応をもう少し変えて優しさを滲みださせて欲しかった。
ん~ 監督の闇ばかり書いてしまった。 
実のところ こんなことを書くオッサン自身が真っ黒な出口のない闇に住んでいるからでしょうか? 

素直に見れば 二人の奇妙な友情ありサスペンス的な要素もある秀作とも言えます㋧!
やっぱ 暗闇にいるのはオッサンだけ・・・

 

最後まで読んでいただきありがとうございます。
拙い文章ですが、一所懸命書きました。
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